2011年1月21日金曜日

Google でランキング確認する際の注意事項

かつて、あなたのパソコン画面で、あるキーワードで検索した時に1位であれば、それは同僚や上司の PC でも同じく1位になっていた。しかし、今日の Google はあなたの PC で順位確認して1位であっても、同僚や上司の Google では1位ではないかもしれない。

2009年12月から、Google はパーソナライズ検索をブラウザの Cookie ベースでも行うように変更した。それまで Google はオプトイン方式、つまり Google アカウントにサインインして、パーソナライズ検索を有効にしてきたユーザーに対してのみ、検索結果のカスタマイズを行っていた。

2009年12月の変更は、オプトアウト方式、つまり Google で同機能を無効設定しない限り、Cookie または Google アカウントの Web 履歴などを通じて、自動的に検索結果がパーソナライズされるように変わった。

パーソナライズ検索による順位変動について簡単に説明すると、(1)同じキーワードで何度も検索していると、パーソナライズされる確率が高くなり、過去に何度もクリックしたページ、過去に訪問したことがあるページ、直近の訪問経験はないが同キーワードで関連性が高いページが上位に表示される(関連性の強化)、(2)過去に上位に表示されていてもクリックしていないリンクのランキングが低下する(関連性の強化)、(3)同じキーワードで同じリンクをクリックしていると、同リンクが上位に表示される(再訪問検索のアシスト)といった変化がおきるようになる。

(1)と(3)については、よく訪問するサイトに、ブックマーク代わりに検索を使ってアクセスしていたり(ナビゲーショナルサーチ)、SEO 担当者が自分のサイトの掲載状況を確認するために毎日 Google 検索結果を確認するといった行動を行うことで、必然的に遭遇することが多いシーンだ。

SEO 担当者において特に問題となるのが(3)のケースだ。SEO 担当者がターゲットとしているキーワードのランキングを毎日チェックしたり、ランディングページをチェックするためにリンクをクリックすることはあっても、その都度ブラウザの Cookie を削除している人は意外と少ないのではないだろうか。

そう、SEO 担当者が継続的に Google の順位をチェックすればするほど、パーソナライズ検索技術により「この人はこのサイトが好み」と判断してしまうために、結果的に“その担当者の PC 上では”自分のサイトの順位が上昇したように見えてしまうのだ。

パーソナライズ検索は、過去の検索行動を参照してニュートラルな(パーソナライズされていない)検索結果に加点調整を加えて順位が変化する。担当者であるあなたの PC 上で順位が上だからといって、他のユーザーの PC 上でも同じ順位であるとは限らない。むしろ、他の PC 上では順位はもっと下であると考えた方が妥当だろう。

何回同じキーワードで検索をしたら、あるいは何回同じページをクリックしたら検索結果が変化するかは、そのキーワードやページに依存する。SEM 総合研究所の調査では、ニッチなキーワードの場合でも、おおよそ1週間程度継続的に検索することで、順位に変化が出てくることを確認している。検索回数が多い、つまり Google がデータを十分に持っているキーワードであれば、この期間やクリック数はもっと少なくなる場合もある。

Google がパーソナライズ検索を本格導入したことにより、「誰の PC でも同じキーワードなら同じ順位である」という前提が崩れている。SEO 担当者、あるいは何らかの仕事として定期的に順位を Google で確認する必要がある場合は、必ず(1)Google アカウントをサインオフ、(2)Cookie を削除 という作業を行うようにする必要がある。

(執筆:株式会社アイレップ 取締役 SEM 総合研究所 所長 渡辺隆広)

記事提供:アイレップ

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